株式会社7Baseは「YASASHI-DX」(優しい-DX)というサービスで中小不動産業者のDX導入をサポートしています。
今回は株式会社7Baseの野田 伸一郎様に、サービスの概要、事業を始めたきっかけ、今後の展望について伺いました。
インタビュー企業
サービス名 | YASASHI-DX |
サービス提供企業 | 株式会社7Base |
インタビュー者
代表取締役 | 野田 伸一郎様 |
「DXの導入はそんなに難しいことではないことを知ってもらいたい」
ーまず、御社について教えてください。
野田様:7Baseとしましては、主にYouTubeの運用がメインです。制作代行ではなく、チャンネルを立ち上げて、スポンサーをつけて運用していきます。収益化まで立ち上げてから販売しています。あとは、メディア制作の代行も行っています。
出演者に直接相談することのできる不動産YouTubeチャンネル「東京不動産マニア」

ー確かにSNSは立ち上げのところが難しいです。中小不動産業者向けのDXサポート支援のYASASHI-DXのサービス概要について教えてください。
野田様:YASASHI-DXでは、主に4つのサービスをご提供しています。
「コーポレートサイト制作サポート」「インタビュー記事制作」「お問い合わせ対応サイト制作」「SNS運用サポート」です。これらはすべて、“不動産会社様が最初にデジタル化を推進する中で必要としているもの”に特化しています。無理に全部を導入する必要はなく、会社の状況に合わせて必要なものを選んでいただけます。DXというと難しそうに聞こえますが、私たちのサービスは“優しいDX”でデジタル化のお手伝いをします。
ーDXと言われると難しそうと嫌煙されがちですが、その会社の状況に合わせてくれるのは心強いですね。どんなきっかけで事業をスタートしたのですか?
野田様:7Baseは2社目でして、会社立ち上げ当初は、すべて自分でやりたいと思い、Web制作やSNS運用、記事制作など何でもトライしてきました。その過程で気づいたのが、「エンジニアでもデザイナーでなくても、ツールを組み合わせることでなんとかなることが意外と多い」ということでした。「ホームページを自分で作った」と言うと、驚かれることが多かったです。
不動産業界では「DXが必要」と言われながらも、テクノロジー人材の確保やコストの面で二の足を踏む中小企業が多い現実もあります。自分の体験から、「これなら少しの興味があれば誰でもできる」と確信し、その知見を届けたく、サービスをスタートしました。
面倒だしお金がかかると嫌煙されがちですが、簡単で格安で立ち上げられるということを皆様に知っていただきたいですね。
ー中小企業がDXを導入するにあたっての注意点を教えてください。
野田様:最初から完璧な導入を目指さないということです。大きなことではなく小さなことから少しずつ変える意識が大切です。完璧を目指してしまうと、金額面で二の足を踏んでしまったり、いきなり業務の大幅な変更をしなければならかったりと、コスト面、工数面でも中小企業においては大きな負担となります。
DXは“難しいテクノロジーの導入”ではなく、“業務をちょっとラクに、効率よくする仕組み作りからスタート”すると良いと思います。最初から完璧を目指す必要はありません。
また、ITツールを導入することがゴールではなく、「何をどこにどう使っていくか」「現場に根付くか」がポイントです。無理をせず、自社のペースで取り組むことが成功の鍵です。まずは出来ることから、そしてよく耳にする有名なサービスでも、それを代替するサービスやツールはないのか、少しだけ深く調べてみると良いと考えております。
ーDXを本気で導入するとなると仕事の仕方が変わったり人材が必要だったりハードルが高くて、諦めてしまう会社も多く感じます。簡単なところから始めるのは大切かもしれませんね。
御社のサービスの導入から運用まではどのような流れですか?
野田様:まず、ヒアリングを通じて「今、何に困っているのか」「どこを改善したいのか」「何を実現したいのか」を明確にします。その上で、必要なサービスだけをカスタマイズしてご提案します。導入後は、実行支援やサポートも行い、現場で“使いこなせる”ようになるまで伴走します。「作って終わり」ではなく、「一緒に成長するパートナー」として支援するのがYASASHI-DXの特徴です。また、弊社のゴールはいかに自社で出来るようになるか、ということを大事にしておりますので、YASASHI-DXの契約を早期に終了させることが重要だと考えております。しかし、契約は終了しますが関係性は終了しない、そしていつかまたご相談をいただける、そんなサービスを目指しております。
ー実際に依頼された会社の状況に合わせて個別対応で支援してくださっているんですね。
全国の宅建協会で講師をされているともお聞きしました。
野田様:はい、ありがたいことに全国各地で「不動産におけるSNSの活用-初級編-」というテーマで講師としてお話する機会をいただいています。
SNSの活用事例、成功事例を紹介していますが、やはりSNSの運用は関心が強いテーマだと感じます。
参加される皆様からは、SNSを活用した集客やブランディングの重要性を感じているという声が多く寄せられます。また同時に、「これからは新しいアクションを起こしていかなければならない」という危機感を強く持っておられることも印象的です。
一方で、「何から始めればよいのか分からない」「どうやって進めていけばいいのかが見えない」といったお悩みを抱える方も多くいらっしゃいます。そういった皆さまと伴走しながら、様々なことに取り組んでいきたいと思っております。
「無理なく継続できるSNSの方向性を話し合って決めることが大切」
ー全宅管理の会員のような中小企業が、SNSを活用するコツのようなものがあれば教えてください。
野田様:最近感じるのは、中小企業がSNSを活用するうえで最も重要なポイントは、「好き・得意なこと」と「地域密着性」をどう伝えるか、ということです。特に「好き・得意・興味がある」ということは重要です。なぜならそれがストーリーと継続につながるからです。
弊社でもPRBASEというSNSを軸に不動産事業者を紹介するメディアを続けています。
これだけ多くのアカウントが存在する中で、単に物件情報を投稿するだけでは、なかなかファンを増やすことは難しいと感じます。それよりも、物件や街・エリアの特性や背景・歴史、担当スタッフの想いやこだわりといった「ストーリー」を発信することが、中小企業のSNS活用において非常に効果的だと思います。
また、これは一例ですが、会社でSNSを運用する際は、スタッフの「好きなこと」から始めるのもおすすめです。たとえば、ドライブ好きのAさんによる「ドライブスポット紹介シリーズ」、グルメ通のBさんによる「◯◯エリアのランチ紹介シリーズ」といった形です。
いろいろなSNSの事例を参考にしつつ、自社の中で話し合い、「好き・得意なこと」と「地域密着性」を軸に、無理なく継続できる発信を行うことが、まずは大切だと思います。
調べたところによると、継続しているSNSは90%が伸びています。やめるともちろん減ってしまうので、続けられること、つまり「好きなこと」ではないと続けられないので、そこを大事にして欲しいです。
ー将来のビジョンはありますか?
野田様:最先端とアナログの間を埋めることをビジネスとして意識しています。“優しいDXを広める”という軸は変えずに、今後はもっと多くの中小企業、特に地域密着の不動産会社様をサポートしていきたいと考えております。誰一人としてデジタル化において取り残すことなく、不動産業界の次のステージに皆さんと一緒に行くのが私の目指すところです。
ー昔ながらのアナログが多い業界なので、御社が支援してくださると始めやすいいですね。
今回はお話をお聞かせいただきありがとうございました。
株式会社7Baseは企業の課題をヒアリングし、現状を把握したうえで寄りそってSNSの導入を進めてくれます。YASASHI-DXに興味を持った方は是非この機会にお問い合わせください。