全宅管理が提携するサービス「ITANDI BB/ITANDI BB+」は、不動産賃貸業務支援システムとして数多くの不動産会社に選ばれているサービスです。

仲介・管理に付随する煩雑な業務をデジタル化に導く幅広い機能を持つ「ITANDI BB/ITANDI BB+」。その導入のメリットや課題解決の事例、そして今後の展望について、11月1日より代表取締役社長執行役員CEOに就任する、 イタンジ株式会社 執行役員の永嶋さんにお話を聞きました。

 X(旧Twitter:永嶋 章弘@ITANDI執行役員

インタビュー企業

サービス名ITANDI BB(イタンジビービー) / ITANDI BB+(イタンジビービー プラス)
サービス提供企業イタンジ株式会社

不動産会社に必要なサービスを網羅する「ITANDI BB」とは

 はじめに、御社の事業概要についてお聞かせいただけますか。

当社は「ITANDI BB(イタンジビービー)」および「ITANDI BB+(イタンジビービー プラス)」という、不動産会社向けのシステムを提供している会社です。システムの種類は大きく分けて2つあり、一つは管理業務で使うもの、もう一つは仲介業務で使うものです。不動産会社の業務で必要なものはほとんど網羅していて、賃貸管理や入居者管理など幅広い領域をカバーするラインナップを揃えています

 御社が提供している「ITANDI BB」と「ITANDI BB+(プラス)」のサービス概要を教えてください。

「テクノロジーで不動産取引をなめらかにする」ことが当社のミッションですが、この考え方に照らして、不動産会社に必要と思われるサービスは網羅的に開発・提供することにこだわっています。

「ITANDI BB(イタンジビービー)」はリアルタイムな物件情報を掲載する業者間サイトで、2023年4月末時点の利用仲介店舗数はおよそ77,000店舗となりました。常に最新の物件の情報が更新され、申込や契約状況がすぐに確認できます。

「ITANDI BB+(イタンジビービー プラス)」は賃貸業務のDXサービス群で、物件検索から内見、入居申込、契約、更新退去など、賃貸業務ワークフローをオンラインでできるシステムをご提供しています。2023年4月末時点の導入管理会社はおよそ1,900社となりました。

電話・FAXのデジタル化だけではない!「ITANDI BB」を導入するメリット

 業者間サイト「ITANDI BB」を利用するメリットは何でしょうか。

従来の内見予約は仲介会社の方がレインズ(REINS)などに掲載されている物件情報を見て、管理会社へ電話やFAXで空室状況の確認をする必要がありました。しかし、それでは管理会社側は電話やFAXの対応に追われ、仲介会社側も一件ずつ問い合わせるのは大変です。

「ITANDI BB」を利用すれば、仲介会社の方は、空室状況や番手の確認、内見予約や入居申込をすべてウェブ上で行うことが可能です。事務作業の手間を減らし、リアルタイムで正確な情報を共有できるという点で管理会社・仲介会社双方にメリットがあります。

「ITANDI BB」は物件登録や検索ができますが、システムにログインできるのは当社が認証した宅建の免許を持っている事業者のみですので、セキュリティー面も安心です。いつどの業者が内見に訪れたのかも履歴でわかるため、近年増えている「空き部屋が犯罪行為に使われる」といった事例の抑止力にもなります。最近では「ITANDI BB」に物件掲載をしたことで、入居申込数が昨対250%になったという管理会社様もいらっしゃいました。単なるFAXのデジタル化、電話のデジタル化に留まらず多くのメリットがありますのでぜひご活用いただければ嬉しいです。

 「ITANDI BB+(イタンジビービー プラス)」を利用するメリットは何でしょうか。

「ITANDI BB+(イタンジビービー プラス)」で全宅管理と提携させていただいているサービスに、「内見予約くん」と「申込受付くん」があります。「内見予約くん」は管理会社が登録した物件情報を仲介会社が検索して、お客様のご希望に合うものがあれば「ITANDI BB」ですぐに内見の予約と鍵情報の伝達ができます。

「申込受付くん」は、従来は仲介会社がFAXで送信していた入居申込書をデジタル化したものです。紙ベースのやりとりだと、物件の情報にどうしてもタイムラグが出てしまいます。それをウェブの手続きにしたことで、リアルタイムに物件の空き状況や何番手かをチェックでき、物件確認の連絡をしなくてよくなるというメリットがあります。また、FAXで届いた場合は一件ずつ管理システムに手動で入力をする必要がありますが、デジタルデータであれば情報の移行がすぐにできて管理業務の手間が省けます。

システム導入のために準備しておくと良いこととは

 「ITANDI BB+(プラス)」を導入する前に、準備しておくべきことはありますか。

管理会社側で「ITANDI BB」に物件を登録していただくと、そこから仲介会社へ情報が流れる仕組みです。基本的には、物件の情報と鍵の情報を登録するだけで「内見予約くん」まですぐにお使いいただけます。

「申込受付くん」をお使いになりたい場合は、保証会社や保険会社との連携の設定をおこなう必要があります。というのも、入居希望者の情報を保証会社や保険会社に一斉送信し、それぞれの手続きを一度で済ませられるのがこのシステムの最大の特徴だからです。そのため、保証会社や保険会社のプランを事前に確認してシステムに登録するステップがあります。とはいえ、この手続きは当社の担当者がしっかりサポート対応をしており、それほど大変なことはありませんのでご安心ください。

内見増加+成約率アップ!「ITANDI BB+」の導入により得られる効果

 「ITANDI BB+(プラス)」の導入により、課題が改善された事例があれば教えてください。

手続きがオンラインになることで、これまで対応できなかった休業日も受付が可能になり、機会損失を減らせる点が好評をいただいています。実際に「内見数が増えた」や「手続きの手間が大幅に減った」というお声は多くいただいていますし、今まで内見が入っていなかった時間帯にも予約が入るようになり、物件が決まりやすくなった事例もありました。

すでに内見予約や申込が入っている物件はリアルタイムで確認できるため、仲介会社の立場においても「この物件をお客様に紹介しても可能性が薄そうだ、他の物件を案内しよう」というように、提案の判断材料が増える部分も大きなポイントとなっているようです。

 冒頭で、すでに1,900の管理会社がシステムを活用しているというお話がありました。不動産業界で「ITANDI BB+」は不可欠な存在になりつつありますね。

賃貸住宅の年間入居申込数約325万件のうち、「ITANDI BB+」では約87万件をカバーしており、約25%のマーケットシェアを獲得しています。

イタンジ「申込受付くん」、WEB入居申込件数 年間約87万件!

2023年7月にリーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社が⾸都圏1都3県の仲介会社333社に対して実施した調査によると、当社の「内⾒予約くん」「申込受付くん」に加え、電⼦契約システム「電⼦契約くん」、顧客管理・⾃動物件提案システム「ノマドクラウド」の4サービスで仲介会社の利⽤率No.1となりました。「申込受付くん」は94.3%、「内見予約くん」は92.2%の仲介会社にご利用いただき、大変嬉しく思っています。

「2023年引越しシーズン(1〜3⽉)における新型コロナウイルスの賃貸不動産マーケットへの影響調査」リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社

イタンジが実現したい不動産業界の未来

 「ITANDI BB+(プラス)」の今後の展望についてお聞かせください。

全宅管理会員の皆様は「ITANDI BB+」の「内見予約くん」「申込受付くん」を無料(※一定の要件が必要です。)で始められるのでぜひこの機会にお試しいただきたいです。まだExcelや電話やFAXなどで業務管理をしている不動産会社様も少なくありません。

もっと簡単・気軽に使えるシステムは必要ですし、必ず実現できるはずだと考えています。

「ITANDI BB」は、すでに約77,000店舗の仲介会社様にご利用いただき、約70社の保証会社と連携していますが、保険会社との連携も今後はさらに増やしていきます。 それによって不動産にまつわる情報がすばやく正確に流通し、不動産業務をなめらかにしていくのが当社の使命です。

ー 本日はありがとうございました。実際にITANDI BBの内見予約くんの画面を見せていただきましたが非常に簡単に使える印象でした。業務効率化・空室対策・セキュリティ面においても会員様にとって大きなメリットとなりますので、是非この機会にご検討ください。