「アーチWi-Fi」は、新築でも既築でも導入できる集合住宅向けインターネットサービスです。各戸のコンセントにアクセスポイントを埋め込み、居室内に安定したWi-Fi電波を供給します。物件の付加価値を高め「家賃はそのまま、空室を改善」で、オーナーへの提案力を高めることができます。その導入による効果やメリット、今後の展望についてWi-Fi 事業部・アライアンス事業部 事業部長の古波倉さんにお話を伺いました。

インタビュー企業

サービス名アーチWi-Fi
サービス提供企業株式会社アーチ・コミュニケーションズ

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電源工事不要で高度なセキュリティと利便性を提供する「アーチWiFi」とは

はじめに、御社が提供する「アーチWi-Fi」の概要についてお聞かせください。

新築・既築を問わず導入できる高品質かつ高セキュリティなインターネットサービスです。各戸に対して「情報コンセント型アクセスポイント」を設置することで、居室内に安定したWi-Fi電波の供給が可能となります。また、集合住宅向けの無料インターネット設備として、空室対策や物件付加価値向上にも期待できます。

オーナー様にとっては、建物に穴を開けたり、躯体を壊したりせずに導入できるサービスとなっております。管理会社様にとっても情報コンセント型のWi-FiでPoE給電のため、居室内の電源工事が必要なく、壁に埋め込むだけなので、残置することも取り外すこともありません。導入は住宅のタイプに拘束されずに利用できます。現地調査は必要ですが、構造も木造・軽量鉄骨・RC造いずれも対応可能です。お気軽にご相談ください。

昨今テレワークという新しい働き方が広がりつつあり、一方で個人情報の流出も危惧されています。個人のITリテラシーが高まってきている中で、「アーチWi-Fi」は居室ごとにSSIDパスワードが付与されており、入居者様ごとに変更が可能となっており、Wi-Fiパスワードのセキュリティー性を強化できることも本サービスの強みの一つです。

また最近は、インターネット回線自体のスペックが求められるため、弊社ではIPv6という最も速い通信規格を採用しており、ネット通信の「遅い」を解消し、快適なオンライン体験を実現します。インターネットには帯域という道路のような幅があります。弊社ではその帯域を専用で借り上げているため回線が混みにくい状態です。今後利用者様が増えたとしても、随時帯域を増やしながら通信速度が遅くならないように対応いたします。インターネットサービスの後発事業者として、高品質なサービスが提供できるようにしてまいります。

御社の事業概要と「アーチWi-fi」の開発背景についても教えてください。

弊社の創業は2013年であり、OA機器の販売会社からスタートしました。創業4年後にNTT東日本さんから関東圏を中心に「集合住宅向けのインターネット」サービスを開始したいという相談を受け、光回線コラボ事業者となりました。元々OA機器を開発し、ネットワーク関連工事を主軸とした事業を展開していたこともあり、それらのノウハウを活かして集合住宅向けのインターネットサービス提供を開始いたしました。最終的には現在の情報コンセント型を採用し、入居者様の様々な要望に応える形で「情報コンセント型アーチWi-Fiサービス」が完成いたしました。

新たなライフライン!インターネットが物件選択の鍵

「アーチWi-Fi」導入によりどのようなメリットがあるのでしょうか?

コロナ渦を経て、新しい生活様式として当たり前にテレワークを利用する時代になりました。従来、オーナー様はインターネットの提供を入居者様に委ねていましたが、インターネットの有無が入居者の物件選択の決め手となりつつあります。実際に入居予定の方から当社のサポートセンターには気になっている物件に無料Wi-Fiサービスが導入されているのかの問い合わせが増加している背景があります。特に、インターネットの規格や通信方式が入居者様にとって重要なポイントとなっており、入居の決め手となっている印象です。

また、テレワークでインターネットを利用する場合、社内サーバーにアクセスするVPN接続を利用される入居者様もいらっしゃいます。弊社のサービスは様々なケースを想定した結果、通信サービスの提供において速さだけでなく、どのような通信にも対応できる仕様となっておりますので、ユーザーを選ばない点では、柔軟性も兼ね備えていると確信しております。

賃貸物件の中にはVDSLという電話線を変換したインターネットサービスもまだまだ残っています。料金としてはかなり安価ですが、100メガの速度を全世帯数で割るため、速度としては非常に低速になりやすいです。こうした物件で導入を検討されている場合、「アーチWi-Fi」を新たに設備として入れていただくことで、入居者満足度と併せてインターネット環境の向上が同時に図れます。

空室に対する対策について教えてください。

賃貸経営者の皆様が直面する典型的な課題の一つは、空室率です。築古の物件でリノベーションしてきれいになった物件もたくさんありますよね。それでも空室が埋まらないのはインターネット環境がカギで、インターネットを入れるとすぐ埋まった、というケースを何棟も見てきました。結局家賃を1万円下げた場合、利回りを考えても、オーナー様は最終的に多くの損失が出ることになってしまいます。その為、インターネット回線を入れるのは家賃を下げないための投資といえるのです。最初だけオーナー様の負担になりますが、それ以降はランニングコストだけの問題で、入居者さまにとっては割安感があります。「アーチ Wi-Fi」の導入により、入居者様のインターネット利用が容易になると同時に、月額の負担が軽減されます。具体的には、年間約5~6万円の負担軽減が見込まれ、これが空室対策に効果を発揮します。特にコロナ渦中は無料インターネット設備のある物件では入居者様の更新率が高まったこともあったそうです。

もはやインターネットはライフラインの一部となり、賃貸物件の魅力にも影響を与えています。無料インターネット設備のある「アーチ Wi-Fi」の導入が賃貸物件の付加価値向上に大きく貢献していると自負しております。

万全のサポート体制で入居者に安心を

「アーチWi-Fi」のサポート体制についても教えてください。

インターネットの特性上、一定確率で接続が止まることがあります。どんなにシステムが頑強であっても、時折のハレーションは避けられないものです。アーチ Wi-Fiではそのような状況にも迅速に対応する仕組みを整えています。基本的には最短で当日、遅くとも翌日の早い時間には処理・復旧が可能な環境を提供しています。

保守・サポートにおいては、「アーチ Wi-Fi」はインターネットやWi-Fiに詳しくない入居者様でも安心して利用できるよう、専用のヘルプデスクを設けています。入居者様のお問い合わせには、プロのオペレータが丁寧に対応しますので安心してご利用ください。スマートフォンやパソコンのインターネット接続方法に関するトラブルから、不具合箇所の特定まで、幅広いサポート内容をカバーしています。

インターネット回線を使ったクラウドカメラのサービスも開始

「アーチWi-Fi」とセットで導入しやすいサービスがあれば教えてください。

最近、物件のセキュリティの強化や抑止力の向上を求めるお客様の声に応え、クラウドカメラサービスを提供しています。このサービスでは、インターネット回線を活用し、リアルタイムでどこからでもカメラ映像を確認できる画期的な機能が備わっています。システムにはリアルタイムアラート機能が組み込まれており、カメラとの疎通が15分間取れない場合、アラートが発動します。アラートが鳴れば当社システムと連携しているので迅速な対応が可能となっています。また、クラウドに保存された映像は10日、20日、30日の異なる期間で保存期間を選ぶことができます。アーカイブ映像は、事件やトラブルに対して即座に情報を提供できるメリットがあるので不測の事態が起きた際にご活用いただければと思います。クラウドカメラの導入事例としては、ゴミ捨て場に設置するオーナー様が多いですね。カメラを設置したことでおかしなゴミの捨て方をしていた入居者様をつきとめられたというケースがございました。カメラをつけることで、住宅街での不審な行動が減少し、オーナー様にとっても安心感が向上しました。

新たなライフラインとして繋ぐネットの価値

最後に「アーチ Wi-Fi」が今後目指す姿についてお聞かせください。

当社の使命は、単なるサービス提供だけでなく、電気、ガス、水道と同じく、人々の生活において欠かせないライフラインとなる高品質なインターネット環境を提供することです。住宅や事業所において、安定かつ迅速なインターネット接続は、現代社会において不可欠な基盤となっています。私たちはオーナー様が物件価値を最大化し、入居者様が快適で効率的な生活を送るためのツールとしての環境を提供することで、社会全体に価値を提供しています。同時に、最新の技術やセキュリティ対策を導入し、将来のニーズにも迅速に対応することで、お客様の期待を超えたサービスを届けることが我々のミッションです。

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